母のＤＮＡ

今日も薬局はまぁまぁ。
結局、今週は月曜に待ちぼうけをくわされたものの、平和裏に終了しました。
あ。
明日は、公休なので、今週の勤務は今日で終了なのだ。

で、今日のタイトルなんだけど。
今朝、コメントへの返事を書いていて、「母から髪の毛一本もらえなくなった」という記述に出会って。
ある事を思い出したので、ありました。

今となっては、どうしてそんなことをしたのか、とも、思うのだけど……。



いきなりの髪の毛の写真に、驚かれると思いますが。
これ、母の髪の毛、です。

逝ってしまった母を自宅に連れ帰り、茶室に寝かせて、たった一人で蝋燭を守っていた深夜。
真夏の暑さの中、ドライアイスでキンキンに冷やされた母の遺体の頭に、自分の頭をくっつけて、号泣していた時。
ふと、髪を一房もらおうと思い立ち、切って保存したのが、これです。
今となっては、まぁ、必要なかったとも思いますが。
当時の私には、これも、金銭には換えられない宝物のひとつではありました。

なんといっても、母のＤＮＡですから……。

拒絶できない母から切ってしまった、この髪の毛の房を見ると。
ある意味、正気と狂気の狭間に居たとも思えなくもない心境の、当時の自分の憔悴が思い出されて、胸が苦しくなりました。

しかし、なぁ。
髪を切られた母は、言えるものなら、絶対言ったと思う。

何するの、この子？！　も～、信じられない！！　やめな！！！

そういう母で、ありました。

コメント 4

いえいえ。混乱の中、良い判断だったのではと思います。ハイ。

身につけていたものとかじゃなく、ご本人のモノですからね。

あのとき残しておけば・・・って思っても、こればっかりはね。
by 月うさぎ (2011-02-19 10:54) 

月うざぎさん、nice&コメントありがとうございます。

よ……よい、判断ですか～。（－－；）
このエントリーをアップしてから、いやぁ～、読んだ人はどん引きだろうなぁ、と。
ちょっと後悔してたのですが、そう言っていただけて、ホッとしてますです。
この髪の毛は、私が煙になる時に、一緒に焼いてもらおうと思ってます。
（＾＾）

by ミィシャ (2011-02-19 12:16) 

実は私も母の髪の毛を保存してあります。
抗癌剤で毛が抜け易くなっていて、ごめんねと鳴きながら抜いて保存しました。あと、母は真っ黒い血を吐いて亡くなりましたが、その血をタオルにしみこませて、それも保存してあります。
母が使っていた毛布にも血がついていたので、今はその毛布で寝ています。死ぬまで洗う事は無いと思います。心の何かが「血が付いていて汚い。大事な母親とは言え、なめる事はできないだろ」と言われ、タオルの血を（最近だから乾燥していますが）なめました。
我ながら、狂っているなと思いました。

父が母の悪口を言い、物を捨てたり、人にあげたりしだしたので、大事なものは全て部屋に保存しました。
お酒でよっぱらって母が相手をしていたのですが、母がいなくなり、帰ってくると私が呼ばれます。適当にあしらって部屋に戻りましたがすごいストレスです。私の中では父が先に死に、母の介護をしながら「お母さん、私はお母さんの介護すごく嬉しいんだよ。やっと恩が返せるよ～」

って人生設計だったんですが、うまく行かないものですね。
神様、恨むよ・・・
by 鷲月 (2011-02-19 23:58) 

鷲月さん、コメントありがとうございます。

タオルの血はなめないほうがいいです。
でも、お母様の使用されていたモノに触れて寝たい気持ちは、よくわかります。
私も、母が生前使っていた白いタオル地のガウンをポリ袋に入れて、しばらく枕元に置いていた時期があります。
かすかに母の匂いがして、その匂いに癒された記憶がありますから。
毛布の血は乾いてるのでしょうから、その点は無視して、気が休まるまで、そのまま使用するか。
使用するのは別の毛布にして、たたんで枕元に置かれたら、よいと思います。

匂いに癒されることは、「死別の悲しみを癒すアドバイスブック」にも書かれているので、特に珍しいことではないと思いますよ。

それから。
お父様とのご関係ですが……。
誤解を生むと困るので、書きにくいのですが……。
ウチとかなり似ているとしたら……。
それは、これから、かなり……辛い、展開になるかもしれない、ですね……。

まぁ、私の場合は、母の急死、最低な男の家族二人、さらに……。
最初は助けられていると思っていたあることが、実は……単純にそうじゃなかったという（この点は、ブログには書けません）、三重苦だったので。
自分で言うのもなんですが、すごかったんです、けど……。
う～～～～ん。
（－－；）
by ミィシャ (2011-02-20 06:56)