いまだ胡蝶の夢 [母の弔い]
今朝がた、久しぶりに母の夢をみた。
私は、もともと現実感のある夢を、多くみる人で。
続き物の夢をみたり。
夢でみたことがやがて現実になったり。
そのようなことは、まぁ、枚挙にいとまがないのだが。
相伝の日の早朝、みた夢の中で、私は母に報告をしていた。
「今日、台天目のお免状をもらうんだよ~」
そう私が言うと、母はほんとうに嬉しそうな顔をして。
「よかったね~」と、満足そうに頷いていた。
そして、そこから胡蝶の夢のごとく。
今更ながら、私は、母とまた暮らしているかのような錯覚に迷いこんでいき。
「そうだ、ねえ。今日、着物を着なきゃいけないから、手伝ってよ!」と重ねて言うと。
母は微笑んだまま、何も言わずに、佇んでいるばかりだった。
「ねえ、手伝ってよ!」と、言った時の私は。
母がいたら、もう大丈夫、という、そんな心からの安堵に、久しぶりに満たされた。
そして……。
それから、いくばくもたたぬうちに目覚めた私は、母のいないこの世に戻ってきたのを悟って。
自分で、着物を着て、相伝の席に臨んだ。
母が取り次いでくれたお免状は茶通箱までだったので。
それからの、唐物と講師と、今回の台天目は、今の先生に取り次いでいただいたことになる。
帰宅して、仏前にそれを見せながら。
「あとは、盆点だね~」というと。
「そうだね……」と、母の声がした、気がした……。
母と一緒にいたあの頃は、私は本当に幸せだった。
でも、あの頃とは違うけど。
今も、なんとか自分一人でも、大丈夫だよ、と、母を、安心させたくて……。
そんな殊勝な思いで、遺影を見上げると。
常日頃、愚痴で満たされている私の方が、本物でしょうと。
笑顔の母が言っている気がして。
……だから、普段あれほど愚痴っているお茶を。
私は、最後の最後には、辞められないのかもしれない。
盆点の相伝の朝も、母は、夢にでてくるのだろうか。
そして、私は、また……あの、懐かしい安堵につつまれてしまうのだろうか……。
二年後が……楽しみだ……。
私は、もともと現実感のある夢を、多くみる人で。
続き物の夢をみたり。
夢でみたことがやがて現実になったり。
そのようなことは、まぁ、枚挙にいとまがないのだが。
相伝の日の早朝、みた夢の中で、私は母に報告をしていた。
「今日、台天目のお免状をもらうんだよ~」
そう私が言うと、母はほんとうに嬉しそうな顔をして。
「よかったね~」と、満足そうに頷いていた。
そして、そこから胡蝶の夢のごとく。
今更ながら、私は、母とまた暮らしているかのような錯覚に迷いこんでいき。
「そうだ、ねえ。今日、着物を着なきゃいけないから、手伝ってよ!」と重ねて言うと。
母は微笑んだまま、何も言わずに、佇んでいるばかりだった。
「ねえ、手伝ってよ!」と、言った時の私は。
母がいたら、もう大丈夫、という、そんな心からの安堵に、久しぶりに満たされた。
そして……。
それから、いくばくもたたぬうちに目覚めた私は、母のいないこの世に戻ってきたのを悟って。
自分で、着物を着て、相伝の席に臨んだ。
母が取り次いでくれたお免状は茶通箱までだったので。
それからの、唐物と講師と、今回の台天目は、今の先生に取り次いでいただいたことになる。
帰宅して、仏前にそれを見せながら。
「あとは、盆点だね~」というと。
「そうだね……」と、母の声がした、気がした……。
母と一緒にいたあの頃は、私は本当に幸せだった。
でも、あの頃とは違うけど。
今も、なんとか自分一人でも、大丈夫だよ、と、母を、安心させたくて……。
そんな殊勝な思いで、遺影を見上げると。
常日頃、愚痴で満たされている私の方が、本物でしょうと。
笑顔の母が言っている気がして。
……だから、普段あれほど愚痴っているお茶を。
私は、最後の最後には、辞められないのかもしれない。
盆点の相伝の朝も、母は、夢にでてくるのだろうか。
そして、私は、また……あの、懐かしい安堵につつまれてしまうのだろうか……。
二年後が……楽しみだ……。
2013-02-10 01:07
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コメント(4)
父親は11年前に他界していますが
ここ数年夢にも現れません。
夢で逢って自然に会話をしてみたいものです。
by HIRO (2013-02-11 08:04)
夢に出てきてくださるなんて
本当に優しいお母様ですね^^)
by 獏 (2013-02-11 17:20)
ぶんじんさん、niceありがとうございます。
HIROさん、nice&コメントありがとうございます。
母は、心室細動で突然死したので、思い残すことも多かったのかもしれないです。
私も気持ちの整理が出来ず……他の要因もあり。
新居に移るまでは、かなり頻繁に母の夢をみました。
不思議なのは、母が逝ってから後のコトを話している。
そんな場面が多いので(そして、それに母が答えたりするので)。
胡蝶の夢のように、よけい思えてしまうのかもしれないです。
獏さん、nice&コメントありがとうございます。
優しいだけの母じゃぁなかったんですが。(^^)
でも、私は母が大好きでした。
今でも、母を生き返らせる手段が存在するのなら。
私は、たとえそれが1%の可能性でも、それに向かって努力するだろうと思います。
でも、もう、母がこの世にもどってくることはできません。
それは、理性では、とっくに、もう、よくわかっているのです……。
ただ……今年の夏で、七回忌なのに……。
感情の水槽の底には、いまだに、それを納得できない沈殿物が、存在してしまっているのでしょう。
それを、自分の理性で取り除くことは、できないようです。
(--)
やれやれ、です。
(もう、放置することにしてます。ははは~)
by ミィシャ (2013-02-11 17:37)
なちさん、niceありがとうございます。
by ミィシャ (2013-02-13 05:11)