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完全撤収への道(6) [引越しへの道]

今日は、本当に後始末をした。
もう、すでに、している作業は、引越しではない。
店の後始末である。
持ってくるものは、ここにきて本当に限られてきてはいる。
(か、いままで、持ってくるのを放置してあったものか……)
しかし、それに反比例して、始末しなければならない、薬局のモノが膨大だ。
母と二人で、やっていた小さな薬局だったけど。
それでも、18年やってたのだ。
調剤も10年、やってのだ。
予想はしてたけど……実際となると……しかも、それを一人でやるとなると、キツイ。

最初の頃、住居部分の古い家具を動かしては、その積年のホコリに咳き込みながら、掃除をした。
中盤、店のものを移動するようになってからは、ホコリに加えて、虫の屍骸(主に蛾と蜘と、蜘の卵)に鳥肌がたった。
そしていま、始末しないと去っていけない、個人情報に眩暈がしながら、作業している。
もうこれは、引越しじゃない。
これらの大半は、新居に必要なものではない。
が、始末して、去らないと、責任問題になると思うから……。
頑張っている……。
けど……。
旧宅に来るのが、ほんっっとに、もう、嫌で嫌で、たまらない時がある。
でも、最後に、絶縁状もおいていかなければ、ならないし。
今の私には、いらないからと、ぐずぐずのまま、店を放置するわけにはいかないから。
頑張っている……。
今日も、空っぽになりつつある店を、ふと、ぼんやり眺めて。
ほんの4年とちょっと前までは、ここで、店してて、母も生きてたんだなぁとか。
二年前までは、母と、かたずけようねって、言ってたんだとか。
三ヶ月前までは、この家は、母が逝った時のままだったんだとか。
でも、もう、今は、母のカケラもこの家には、残ってないとか。
思って……もう、でも、涙は出なかった。
新宅では、母の写真を見て、涙が出るときがあるけど。
旧宅には、もう、母の痕跡すらなくなっている。
母をつれてくることが第一義だったこともあったので、それがなくなりつつある今、作業は、苦痛しかなくなってきている。
この作業が終ったら、私、死んでしまうんじゃないかと、さえ、思う。
まぁ、それほど、ぎつぎつに自分を追い詰めてないから。
まぁ、たぶん、大丈夫だろうけど。
人間シュレッダーは、手が痛い……。[もうやだ~(悲しい顔)]
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なち

うちも数年前まで、人間シュレッダーをしてました。
処方箋の上だけを細かく、処方欄はざっくりとやってましたね。
一人でやると大変ですね。手が熱くなりますよね。
by なち (2009-09-24 23:58) 

ミィシャ

なちさん、nice&コメントありがとうございます。
レスが漏れていて、申しわけありません。(TT)
そうなんです。
手が熱くなって、指の関節がやられましたでした。
会社の電動シュレッダーが、羨ましかったです。
by ミィシャ (2009-10-26 23:43) 

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