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地震から10日目 [生活雑記]

連休二日目の今日は、久しぶりの快晴で。
これまた久しぶりに、昼間の気温がぐんぐんあがって、かな~り暑くなってますが。

それでも、あの地震から二日目の夜に、これはもう、暖房がなければ厳しいのではないか。
と、思われる程の冷え込みを経ての、今日の暑さなので。

季節は、もう、確実に秋になってきているカンジ。

私たち、特に身辺に被害がなかった者たちは、ここにきて、やっと日常を取り戻しつつありますが。
実際に被災された方達にとっては、この10日など。
多くの作業に対応するだけで、あっという間で、しかも、気が休まる時などなく。
一方で平静を取り戻していく地域を見聞きすると、おそらく。
言い知れない孤独感と、焦燥感に、眠れぬ夜を過ごされていることと。

……どう、表現したらいいのか……わからないです……。

「うち、家、こわれて、流されたんです」

先週、患者さん達に、地震は大丈夫でしたか、と、問いながら投薬していたら。
そう、おっしゃった方がいました。
住所で、大きな被害があった地域とは思っていましたが、以前とそうかわらない表情に、他の方と同じような問いかけをしてしまって、瞬間、言葉につまってしまい、やっと出た言葉。

「……今は、どこにいるの?」

「こっちの、親戚に家に……。隣の家の人は、なくなったんです」

そして、新しいお薬手帳を作ってくださいと言われ、再発行しながら。

「大変だったね……ほんとうに、大変だったね……」

と……。
それから、言葉を選んで対応しつつ、見送ってから、自分の感情も波打つのをとめることができませんでした。

他にも、家が半壊して住めなくなってしまった方とか。

地震の被害で、大きく生活が変わってしまった方達が、少なからずいらっしゃいました。

さらに、そこまでではなくとも、毎日の余震で不安で眠れないという方たちは散見され。

私自身は、地震後の一週間くらいは、物資の供給が不十分だったので。
普段買い置きがあるにもかかわらず、この先、大きな余震があったら、と思うと。
ついつい多めにかってしまったり、という……程度で。
今は、ほぼ、もとの生活にもどっていますが。

あの、母を失った夏……。
その後、訪れた秋の景色を眺めながら……。
どうして、また同し秋の景色がここにはあるのに……なのに、母だけがいないんだろう、と……。
私は、何度も、一人、落涙していました……。

もとに、すぐには、もどれないほどの被害を受けた方達……。
どうぞ、この秋を、なんとしても、のりきっていってくださいと。
今は、ただ、祈るしかありません。
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